PAKU's WiKi

FR-530

AUDIOVOX社 FRS 2-way radio FR-530

警告:この無線装置はアメリカ合衆国においては適法であるが、日本国内での使用は違法です。

また、あくまでも私製マニュアルです。勝手に解釈したものにつき内容について一切の保証をしません。

この無線機について

fr530_0s.jpg FRS:Family Radio Serviceという規格のもので、日本国内では特定小電力トランシーバー(UHF-CB 422MHz 10mW FMの奴)のアメリカ版だと思うとわかりやすいと思います。
買ったら即使えることからバラエティショップとかレジャー用品店、アウトドアグッズ店、ホームセンターの類で普通に売られています。
現地の価格を考えると国内での売価はかなり高くなっていることでしょう。

GMRSという規格のものとは、GMRSのシンプレックス(同一周波数で交互に送信する通信方法)チャンネルと同じですので、交信することができます。

説明書はトーゼン英語です

つーか、こんなページを見に来る人って、どっかでFR-530(とか、FR-530 2台パック)なんか買ってきてこっそり国内で使おう…という人か迷い込んだ人ぐらいだと思うけど。
私は英語は学校で万年赤点でしたよ。そんな私でさえとりあえず理解できる程度の易しい英文だとおもいます。この程度辞書を引くなりざっと理解できないのならば、こんなものに手を出しちゃいけないと思います。

取扱説明書

表紙

fr530_1s.jpg これが添付されている操作説明書の表紙 W:123xH:141(mm) 8枚ホッチキス止め16ページ (ページ番号は1-14で振ってあります)

スイッチ、つまみ類

fr530_2s.jpg

  1. POWER:電源スイッチ
    電源を入れたり切ったりするボタン(長押し)
  2. PTT.:送信ボタン
    送信するときに押しながら喋る
  3. M.:モニタ
    スケルチ(ノイズを聞こえなくする機能)の動作レベルぎりぎりの電波を受信したりする時などに押すと、スケルチ動作を止めることができる。通常時ならばホワイトノイズが聞こえるはず。
    2秒以上押しつづける(電子音が鳴る)ことで、ボタンを離しても開放したままにすることができる。もう一度押すと通常に戻る。
  4. ベルトクリップ
  5. 電池ボックスのふた
  6. スピーカー
  7. マイクロホン
  8. 呼び出しボタン
    このボタンを押すと「ピロピロ」という音をスピーカーで出しながら送信状態になります。 当然その音はマイクを通じて電波となって送信されますので、同じ周波数を聞いている人の無線機からも、その音が聞こえると言う仕組みです。
  9. DOWN:通常時:音量を下げる
    ファンクション:使用時にはいろいろな選択に使われる
  10. UP:通常時:音量を上げる
    ファンクション使用時にはいろいろな選択に使われる
  11. 液晶表示画面
  12. ファンクションボタン
  13. アンテナ
    180度回転さえて広げて使います。収納時は邪魔になりません。
  14. マイクロホン端子兼充電端子
    充電式で使う方法があることは知りませんでした。
  15. スピーカー端子
    一緒にゴムふたがついています。

液晶画面

fr530_i00.jpg 電源を入れると最初に自己チェックが行われ、 このように5秒ほど全表示が点灯します
fr530_i01.jpg 送信中を示します
fr530_i02.jpg CALLボタンの動作中を示します
fr530_i03.jpg バッテリーが少なくなったことを示します
fr530_i04.jpg バッテリー節約モードになっていることを示します
fr530_i05.jpg 操作時にブザー音が鳴ることを示します
fr530_i06.jpg 送受信チャンネル番号(1〜14)を示します
FRC規格無線機のチャンネル番号なので同一規格のものと互換性があります。
GMRS規格無線機の5625chから7125chがFR530(FRS規格無線機)1〜7chと交信できるらしいです。
電源を入れたときに88と表示します。これは自己診断中を示します。
fr530_i07.jpg 受信中(スケルチが開いている状態)を示します
fr530_i08.jpg SCAN機能が動作中であることを示します
fr530_i09.jpg PTT.ボタン以外のすべての操作ボタンが機能しなくなっている(ロックされている)ことを示しています。
この時でも通常どおり送受信することができます。
fr530_i10.jpg 別売りヘッドセット使用時に音声による自動送信モード(VOX)の機能が働いていることを示します
fr530_i11.jpg 音量を示します

※オプション製品に関しては、純正品しか保証しないらしい。(って普通だな)

電池

AAA型ですから、国内呼称でいわゆる単4を3本用います。アルカリ電池と指定されています。
充電式のAAA型と専用の充電器(FR500シリーズ用)オプションは、本家WEBによると、 FRSCH5というもので、ニッケル水素AAAサイズ3本と充電ユニットのセットで売っているらしい。
いわずもがな、極性に注意して入れて入れる。
注:無造作に突っ込んでおいたら、電池が切れている奴があった。国内仕様のようにありがたいのか迷惑なのかいささか不明なオートパワーオフなんちゅーものは搭載されていない模様です。
なので使用時に電池を入れて使うのが正しい方法なのかもしれません。
(いずれにしても入れっぱなしはよくないですね。)

バッテリセーブモード

最後に操作したときや、何も受信されなくなってから12秒後にバッテリーセーブモードに入ります。
信号を受信したり、なにかボタン操作をしたときにはバッテリーセーブモードから抜け出します。
音量調整の▲▼のボタンや、スケルチ開放のMボタンでは、バッテリーセーブモードから抜け出すことはない。(スケルチ開放中はさすがに一時的に働いていないが、スケルチを閉じるとすぐにバッテリーセーブモードに戻る。)
ということで、故意にこのモードを殺すことはできないらしい。

ファンクションボタンと働き

回数 働き LCD表示 内容
長押し キーロック fr530_i09.jpg 押す毎にon/off
1 チャンネル変更   ▲▼ボタンでチャンネルを変更する
2 キー操作音 fr530_i05.jpg ▲▼ボタンでon/off切り替え
3 チャンネルスキャン fr530_i08.jpg ▲▼ボタンでスキャン方向(昇順/降順)を指定すると、全チャンネルを自動的に切り替えて受信する。途中電波が受信されると5秒間止まり再スキャンする。
4 VOX fr530_i10.jpg ▲▼ボタンでon/off
音声による自動送信モード(要:純正ヘッドセット類)
5 2チャンネル同時待受 fr530_i01.jpg

fr530_i02.jpg
[F]を押す前のチャンネル番号と、ここで設定したチャンネル番号を交互に受信し、擬似的に2つのチャンネルを同時に受信している状態にします。
2つのマークが点滅し、設定されていないときにはチャンネル表示に0と出ます。
▲▼ボタンで希望するもうひとつのチャンネルにあわせます。(解除は0チャンネルにする)

送信・受信

  • 送信:PTTスイッチを押す。マイクから5cmほど離れて喋るといい。
  • 受信:PTTを押していない状態。送信が終わったらPTTを放すと受信・待機に戻る。
    送信から受信に戻る瞬間に、電子音を送信する。(送信側では聞こえない)
    この電子音を合図に相手が送信を終了したことがわかるようになっているらしい。

おまけ

携帯電話用のいわゆる「イヤホンマイク」を本機のMIC/CHG.端子に突き刺してみました。
当然、「充電される」わけはなく…。
本体のPTT.を押せば、イヤホンマイクからの音声を送信できるようです。
また、VOX(ボイスオペレーション/音声による自動送信切替)の動作もこの方法で確認することができました。
と言うことで諸元を調べれば、CHG.用の電極についても何かわかるかもしれませんね。
MIC.の電極の所にPTT.制御のための回路 (国内のハンディ機メーカーでよくやっている、10K〜100KΩの抵抗で短絡させると送信に切り替わる) が組み込まれているかどうかは未確認です。